2015年12月29日

ロボ・アドバイザー(2)

ここ一年「Fintech(フィンテック)」というファイナンシャルとテクノロジーが合わさった言葉を頻繁に聞くようになりました。

IT技術を使った金融、決済サービス、例えば簡易ウェブ決済システムや資産管理アプリなど、すでに利用している方も多いかと思います。テクノロジーが確実に進歩し、システムのパフォーマンスも日々飛躍的に上がる中で金融の世界にもイノベーションが起こってきていることを肌で感じるようになっています。

そんなイノベーションの一つとしてのロボアドバイザー。
デメリットもあります。

■ 融通が利かない

結婚、働き方の変化などライフイベントへの対応、考慮、さらには市場の急変時や金融危機などへの対応はできません。

これは、自分で見直すか、見直すことを促してくれる信頼できるアドバイザーを置いておくことが必要となってくるでしょう。

また、市場急変時はその下げがどのような種別のものか、投資先は下げに耐えられるかどうかの判断がされずに当初の設定通りに強制決済が行われてしまいます。

リスクに対してどれくらい耐えられるか(リスク許容度)の簡単な入力だけでは機械的な判断しかされないというのが、現状です。

これは、昨今HFT(超高速取引)の台頭により、市場が劇的な乱高下をする様子を見ていると、ロボアドバイザーでもこの現象は止められないであろうと現時点では推測されます。

逆に、そこの柔軟性を持つことができたら、それは大きな革新です。

これを防ぐためには、デリバティブ取引をうまく組み合わせることで、多少抑えられますが、その分コストは掛かってきてしまいます。

■ 自己判断、自己責任からそれるべからず

さらに、「運用先が自分に合うかどうか」の判断はやはり自分でするべきだと考えます。

運用するお金は、自分が受けた教育、働いた労働が源であるということを忘れてはならないのです。

そのような大切なお金、やはり信頼できる運用先に託すべきではないでしょうか。投資は定量的なデータを分析することも大事ですが、定性的な情報も組み合わせて判断するべきです。

ロボ・アドバイザーの話が出ると「資産運用業界はすべてロボットに席巻されるのか?」と言う議論になりますが、この答えはおそらく「ノー」でしょう。

ロボットには出来ない、人間でしか出来ないサービス逆に言えばロボ・アドバイザーに任せられる部分は任せてしまい、

ロボットが出したポートフォリオをうまく利用し、ロボットが決して触れることの出来ない“心”の部分をケアしていくことが出来れば、

そのサービスは顧客にとって非常に価値の高いものになります。

テクノロジーは日進月歩で進化しています。ロボ・アドバイザーの精度もどんどん高まっていくでしょう。

それに伴い、私たち人間も進化していかないと単にロボットに振り回されるだけになりかねません。

大切なことは、現状を見極める力と決断力。皮肉なことに、技術が進歩すればするほど、人間力が問われる時代になってきているようです。

 

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